インプラントの利点・欠点
インプラント治療には様々な利点がありますので、それらを紹介してきましょう。
まず、失った歯と同じような咀嚼力を取り戻せることが挙げられます。人間の永久歯が物を噛む力は非常に大きく、 その力を顎の骨が支えています。歯を失って、入れ歯やブリッジなどを使うようになると、物を噛む事はできるのですが、 その力は1割程度にまで激減してしまうことが分かっています。骨に結合せず、いわば浮いているような状態なので強い力に耐えられないのです。 その点インプラントは人工歯根によってしっかりと骨に結合していますから、強く噛むことができるのです。
さらに、銀歯や差し歯と違って長持ちするのもインプラントの利点です。 一般歯科治療で使われる金属の詰め物やレジンというプラスティック材料は、数年で劣化して外れてしまうことがあります。
インプラントはチタンの歯根とセラミックのクラウンを使用しますから、 メンテナンスを怠らない限り、かなりの長期に渡って使用することができます。 実際、30年以上問題なくインプラントの歯を使っている人も少なくありません。さらに、その間多くの患者にこの治療が施され、 治療法として確立しているのも安心できます。
とは言え、インプラントは完全無欠の治療と言うわけではありません。欠点もあるのです。 それは、小なりとは言え手術を受けなければならないという点です。ただ、最近は無痛インプラント治療も盛んになっていますから、 それほど心配する必要はないでしょう。